行動療法を基本とした肥満治療の方法

肥満治療で行われるのは、食事療法・運動療法・行動療法・薬物療法・外科療法の5つです。

ここでは、行動療法に焦点を当て、具体的な治療方法を見ていくことにします。

行動療法とは、普段の行動がどのように肥満に結びついているのかを明らかにして、改善するための治療法です。
これは肥満を一時的なダイエットとして考えるのではなく、その状態を維持させるためのライフスタイルを作り出すことにも役立ちます。

行動療法では、「いつ」「どこで」「何を」「どのくらい」「何をしながら」食べたのかをメモして、食行動のパターンを割り出していきます。

肥満している人の行動パターンで多いのが、満腹でも食べるというケースです。
栄養素的には既に体は満たされているのに、好物だから、見た目が美味しそうだから、付き合いだから、という理由で食べてしまうのです。
空腹ではないのに食べ続けていれば、どう考えても摂取カロリーは過剰になってしまいます。

しかも、本人はそれを「食べた」とは認識していないことが多いです。
3食の食事のメモは取っても、立ったまま飲んだジュースや、仕事をしながらつまんだお菓子などは、食べたものとしてカウントしない事もあります。

食事療法ではその習慣を改善させるために、「いつ」「どこで」「何を」「どのくらい」「何をしながら」食べたのかを正確に明記します。

この方法のメリットは、患者自身が食行動の歪みを認知できる所です。

薬物療法や外科療法の治療方法では、この自分を見直す機会が持てませんが、行動療法は時間をかけて自分の食行動を見直して改善していけるので、ライフスタイルそのものが健康的になり、ダイエットした状態をキープさせやすくなります。